ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

野犬のことをお話します

これまで当会が保護し譲渡した犬の約半数は野犬の子です

『野犬(やけん)』を知らない人がまだまだたくさん居ますので
同じ犬ですが飼い犬や野良犬との違いをお話したいと思います

まずは生活様式からみて犬を三つに分けてみました

1 普通の家庭犬

2 野良犬…かつては家庭犬であったものが捨てられたり迷い犬になったりして野良犬化することが多く
市街地などで人の残りものなどを食料として暮らす

3 野犬…人とは接触をもたず山野などに自活して人に依存せず自ら狩りなどをして暮らす
※本来は家庭犬から出たもので捨て犬、迷い犬が山野に生き残り自然繁殖して野生化したものが野犬


自然の中で生きる野犬の子にとって他の生きものの殆どが敵で
生まれてから今日まで人と接したことの無い元真(がんま)は私達のことが怖くて怖くて仕方ないと思います

生後1ヶ月くらいの野犬の子でも捕獲する時は酷く抵抗しますが
ご飯をあげているうちにすぐに馴れてくれます

これまで野犬の子と向き合ってきて人に馴らしやすい境目は生後2ヶ月くらいに思います

生後2ヶ月を過ぎた子はなかなか警戒心が溶けず心を開いてくれるまで時間がかかりますが
その警戒心があったからこそ危険が多い自然の中で生き延びることができたのです

元真は体格からみて生後3ヶ月くらいでしょうか?

このくらいになると人だけで馴らすのは難しく相当の時間がかかり大変ですが
当会では子犬教育係りのアケモリ兄弟と一緒にケアをし多くの野犬の子が家庭犬としてもらわれていきました

「タヌキの子みたい(笑)」「後ろ姿に笑っちゃったぁ〜(^^;」などなど色々と言われているがんまですが
子犬なのにお世辞にもかわいいとは言えないようなところがまた可笑しくてたまらなく可愛いがんまです♪


1月30日 代表*福澤


写真上…がんま
写真下…3年前、保護した当初のアケモリ兄弟
手前からアケボノ、らら(会名こゆき)、りん(キャンディ)、ヒピコ(ヒカル)、モリオ