ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

釧路新聞『巷論』に

釧路新聞に依頼されコラムを書いていますが保護活動を始めるきっかけになったエピソード
『きっかけは星子』のタイトルで書いた記事を再考したものが昨日8月12日の新聞に掲載されました


『14年前の息も凍る冬の日、 雪の中から星子を拾いました。固く口が縛られた米袋の中に赤ちゃん犬が7匹。
私に気付くと1匹だけ必死で鳴きましたが、他の子たちは動きません。

急いで家へ連れ帰り温めると、モゾモゾモゾと体の大きい子から動き始めましたが、手のひらほどの星子は動きませんでした。
もう駄目かなと思ったその時、星子の足がゆっくり動き出し「生き返った!」と思わず叫びました。
 
体が弱々しく、一番手が掛かった星子は、大きくなるにつれ私を目で追い、側を離れなくなりました。
私の横で安心しきったように眠る星子。
 
「私の知らないところで犬が捨てられかわいそうに死んでいる。こんなにかわいい犬が…。哀れに死んで行く犬を助けたい。でも、活動を始めたらかわいそうな犬にたくさん出合う事になるだろう。私には堪えられるだろうか…」。

勇気のない私はなかなか一歩が踏み出せず悩みました。
月に一度だけ行く仕事先で、仕事を終えて外に出た時、檻の中に真っ黒い子犬が3匹、私を見てしっぽを振っています。

役場が捕獲し連れて行くところでしたが、子犬の引き取りをお願いし、家に連れて帰りました。
くま子、くま太郎、くま五郎は友人や獣医さんのおかげで飼い主さんが見つかりましたが、「私が悩んでいる間にも、犬たちが死んでいる。もう悩んでいる暇はない」と、星子と出合ってから4年後に犬の保護活動を始める決心をしました。
 
勇気もない、やり方も分からない、お金もない、パソコンもできない…、無い無い尽くしの私にただ一つあるのは思いだけでしたが、しおんの会を作り活動を続け、8月7日で丸10年になりました。
 
たくさんの人たちや心を共にしてくれるメンバー、犬たちに助けられ、今日があると心から感謝しています。どうぞ、これからもよろしくお願いします!
 
犬たちと共にたくさんの人が幸せになりますように…、と願いながら今後も活動を続けていきます。』


8月13日 代表*福澤


写真2枚目…生後3ヶ月の星子
写真3枚目…左から生後1ヶ月のハナ、星子、クロ