ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

クラムとエディ


手前がクラム(生後11ヶ月♀)、奥がエディ(3歳♂)。
クラムは昨年6月に釧路保健所から譲り受けた子です。初対面で私の膝で眠ってしまった愛くるしさはどこへやら、引き取ってみたらとても気が強くきかん気で、私の腕も手も噛み傷だらけの日々。大きくなって力が強くなり、負わされる傷も深くなってきて、ノイローゼになりそうなほど悩んで、しおんの会にご相談したのが今年の始めのことでした。週に数回の合同散歩で、しおんの会の犬たちに厳しく躾けてもらううちに、クラムはみるみる落ち着き、扱いやすくなりました。まだ噛み癖は完全には直っていませんが、飼い主も犬もストレスが少なくなり、暮らしはとても楽になりました。
エディは2月に中標津保健所からしおんの会が保護した犬です。クラムのためには多頭飼いがいいのかもしれない…と考え始めたところで、とりあえず一時だけでも、ということでお預かりしました。うちに来た当初は怯えた目をしていて、散歩に連れ出しても引きずられるばかりで、犬らしい感情表現がほとんど見られなかったのですが、ここ2週間くらいで喜怒哀楽がはっきりしてきて、穏やかな顔つきになってきました。先住犬のクラムにひっきりなしに甘噛みされて迷惑そうにしながらも仲良くやっています。
犬を育てるのは子どもを育てるのに似ているのかもしれません。ひとりで育てていたら犬も飼い主もつらくなってしまう。犬同士のつながりと、飼い主同士のつながりが、大切なのだと思います。それを教えてくれたクラムと、助けてくれたしおんの会に感謝しています。

〜N〜