ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

明日が恐い……ユウヒの願い

明日3月5日は私の愛犬ユウヒの命日です

2年前に鹿猟のハンターに撃たれ命を落としましたが
ユウヒは3才でした

生後3ヶ月くらいの子犬で保護したユウヒは
左後ろ足の先が骨折し3本足で立っていましたが
情緒不安定で狂ったように鳴き叫び破壊行動を繰り返しました

首輪を付けれるようになるまで2ヶ月
さらに6ヶ月かかってリードでの散歩ができるようになりましたが

最初の1年は悩みの日々の連続で
あとになってユウヒのことをもっと理解してあげられたら…
と申し訳なく思っています

2才を過ぎた頃からでしょうか
ユウヒもずいぶん落ち着き
「○○ちゃんが居なくなったの。ユウヒ、さがして!」と言うと
匂いをたどって探してくれたり

保護犬たちをまとめてくれるようになり
いつのまにか私はユウヒを頼るようになっていました

自然が好きな私は昔から森へ散策に行っていましたが
ユウヒの死は私のせいと自分を責めました

しおんの会を続ける気力も失せ
このまま精神的に駄目になってしまうのではと思いましたが
たくさんの方のお心を頂き
少しずつ前を向くようになりました

今も誰が撃ったのか分かりませんが
撃ったあとユウヒを林道ふちにほおり投げたハンター

ユウヒの命を奪ったハンターを
初めて人を憎いと思いましたが
眠ったように横たわるユウヒの顔には
憎しみの色は一つも無く優しく穏やかでした

「ユウヒは誰も憎んでいない。
ユウヒが望んでいるのは自分と同じ立場の犬たちを助けること」

短い間でしたがユウヒから
たくさんのことを学びました

人の側からではなく犬の立場になって考えること
どんな子でも心の底から可愛がってあげれば
時間はかかっても必ず心を開いてくれること

そして、犬は人が想像する以上の感情を持ち
無限の可能性があること

普段は楽しそうにしているユウヒの顔を思い出しますが
明日だけは無惨なユウヒの姿を思いだし胸が潰れそうになります

胸を撃たれたユウヒのように
私の胸に空いた空洞は生涯埋まることはないように思いますが

空の上から見守ってくれている
ユウヒに感謝しております

ありがとう!ユウヒ


3月4日 代表*福澤