湿原の保全活動をしている認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストの会報に依頼され町内に自生する植物の事を書いています
今回は日本中どこにでもあるハコベを取り上げてみました(*^^*)
「秋の彼岸を向かえ、咲いている花が少なくなってきたなぁと思いながら足下を見ると、ハコベが元気良く繁っていました。
1センチほどの白い花は、花びらが10枚のように見えますが、これは5枚の花びらが2つに深く裂けているせいです。
生命力の強いハコベは、健胃・心臓病などの症状緩和や治癒など、古来より民間薬として利用されてきました。また、ハコベは炎症を緩和する働きがあり、塩と合わせて作ったハコベ塩を指先につけて歯を磨くと、歯周病の予防になるそうです。
以前、野菜畑を作った時にハコベに被われてしまい、草取りが大変だった記憶がありますが、ハコベはにんじんのコンパニオンプランツとの事です。
病気を防ぐなど、主になる植物の生長にプラスに働く植物をコンパニオンプランツ(共栄作物)といい、にんじん畑にハコベが群生すると、にんじんの生長が健やかになるといわれています。
寒さにも強いハコベは、戦時中のドイツでは、緑の少ない冬場の貴重な栄養源として栽培されていました。
日本では雑草扱いのハコベですが、他の植物も助け人の体にも良く、今で言うスーパーフードかもしれませんね。
お正月の七草の時くらいしか食べませんが、来年はもっとハコベを食べてみようかな。」
10月13日 代表*福澤
写真2枚目〜いつも食欲旺盛なアケモリ兄弟ことアケボノとモリオ(右)