「おれ パンヂ。
長万部に来て早1ヶ月。
随分とおれもこの地になじんでまいりました。
先週、ワクチンとやらを打たれました。
いつ打たれたのかもわからなかったのは
おれをおさえてくれた看護師さんが可愛いくて
ついなめまわしてしまっていたからでしょう。
ドクターによるとどうやら
おれにはボーダーコリーの血が入っているらしく
やっぱりと予測していた眼鏡女は
ボーダーはのっぴきならないスタミナ犬だという説明を受けいささか肩を落とし
おれの家での醜態の数々を話はじめました。
あの可愛い看護師さんの前でですよ!
母さん、おれはまだ子供。
右も左もわからない子供なんですよ〜
目の前の珍しいものは何でもいたずらしたいし、口にしてしまうんですよ〜
で、罰のように飲まされたのはこの世のものとはおもえぬような虫下し。
とっても苦くて、グレートカブキのように吹き散らかしてやりました!ウシシ。
母さん、最後に眼鏡女がドクターに言った言葉は何だと思いますか?
「まるでゾンビですよ。」
あなたの子供をゾンビよばわりですよ。
恐るべし眼鏡女です。
長万部にままだ雪は降っていませんが、母さん。
そんな草の影にかくれてないで犬舎に戻って来て下さい。
寒くなるとそれだけが心配です。
またお便りします。
草々
追伸 あのトイプーどうしてっかな…まだ吠えてんのかな…」
可笑しすぎて泣いてしまいました(T0T)
パンヂ、いつもありがとう!
マミィ母さんに伝えるね!