ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

生きるためにじぃーと潜む

7月28日に保護した野犬の子シュン

ドッグランに離すと一目散で逃げ
草の茂みに隠れてしまいました

気配を消すようにじぃーと動かないシュン

野犬の子は何時間でもじぃーとして動かず身を潜めているので
すぐ近くに野犬の子が隠れていたとしても
人間なら気づかないことでしょう

5月に譲渡した福(ディ)も捕獲する時に
草の茂みに隠れ姿を見失ってしまいましたが
私の愛犬リオンが探しだしてくれました
(リオンも野犬の子です)

自然の中で生きる野犬の子にとって
他の生きものに捕まるということは死を意味します

小さくて弱い子犬は生き延びるために身を潜め
警戒心を強くしていきます

野犬の子犬の場合、生後2ヶ月くらいまでに保護できた子は
比較的早く馴らすことができますが
それ以上になると一日立つごとに馴らすのが難しくなっていきます

幸い当会ではアケボノとモリオ兄弟が
人馴れしていない子犬のケアをしてくれるので助かっていますが
人だけで馴らすには容易ではありません

姿は可愛くても野犬の子は飼い犬の子と全く違いますが
徐々に警戒心が溶け白目がちの瞳がくるんとした愛らしい瞳に変わり
人を見るとしっぽを振り喜ぶようになります

野犬は有害獣として殺処分されていますが
野犬掃討として行政から依頼され
地元のハンターが駆除しています

野犬の子として生まれただけで
犬たちに罪はありません

いつの日か「野犬」と呼ばれる犬たちが居なくなることを
犬たちの幸せを願い活動をしています


8月2日 代表*福澤