認定NPO法人 霧多布ナショナルトラストに依頼され
町内に自生する植物を題材に執筆し毎月発行の会報に寄稿しています
今月号はワラビのことを書きました
『写真はお彼岸に撮影したワラビです。
初夏の頃、私たちが頂いているものはワラビの若芽で、天辺のくるんと丸まった部分が成長し大きな葉を広げます。
ワラビにアリが群がっていて不思議に思っていましたが、これはワラビが敵から身を守るためにアリを呼びよせているとの事です。
葉の分かれ目に蜜線を持ち、蜜でアリを集めているのですが、ガの幼虫などの敵からアリがワラビを守ってくれるという仕組みなのだそうで、共存共栄ですね。
わが家のワラビ料理の定番は、茹でてあく抜きしたワラビを包丁の背で軽く叩き、食べやすい大きさに切り酢醤油で頂きますが、みんな好物なので、大皿に山盛りにあってもすぐに無くなってしまいます。
ワラビはポキポキと手で折って簡単に採ることができるので、面白くてついたくさん採ってしまい勝ちになりますが、数を数えながら食べきれる分だけ採ることにしています。
先日、いつも散歩に行く道に、茹でて乾燥したワラビがザルごと捨ててありました。
動物のほとんどは生きるために他の命を取りますが、必要以上に取り余して捨てるのは人間だけのような気がして、とても悲しくなりました。
かく言う私も冷蔵庫の隅で古くなった食材を気を咎めながらも捨てていますので、「命をいただく」という事をもっと気をつけねばと思います。』
10月12日 代表*福澤
写真2枚目…8月に保護した迷い犬チャーチャ
段々とおっぱいが膨らみ「もしや?!」と思っていましたが、やはり「もしや(--;)」の色濃く新しい命を宿しているようです。