ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

釧路新聞『巷論』に

釧路新聞に依頼されコラムを書いており
今回投稿の原稿を掲載致します


『巷論に掲載された私の記事を切り取り、何度も読み返していますとの有り難いお手紙を頂きました。

その方Aさんも犬を飼っていましたが3月に亡くなったそうで、「悲しみを通りこして只々うつろな毎日です」と辛い心情が綴られていました。

私も愛犬を亡くしたことがあり、その時のことが思い出され、Aさんの苦しいお気持ちが痛いほど伝わってきました。

亡くなった「純くん」は16才とのことですが、最期はAさんの胸に抱かれ静かに目を閉じたそうです。
老犬になってから捨てられ、保健所に収容される犬が多い中、最後までAさんの愛情に包まれて暮らした純くんは、幸せな犬生だったと思います。

「犬が死んだ時の辛さを二度と味わいたくないから、もう犬は飼わない」と仰る方が居ますが、犬の死は生きる気力を失うほどの絶望感と虚脱感に襲われ私も、「この悲しみが消える日はくるのだろうか?」と思いました。

今は大勢の犬たちと暮らしていますが、しおんの会をしていなかったら、愛犬を亡くしたあと犬を飼わなかったかもしれません。

嬉しい時も悲しい時もどんな時も傍に居てくれた純くん。
Aさんにとって生きがいだった純くんも、Aさんのことが大好きで感謝して天に旅立ったと思います。

今ごろは元気だった頃の姿を取り戻し、たくさんの仲間たちと楽しく駆け回っていることでしょう。
純くん、笑顔でとても優しかったAさんのことを話しているかもしれませんよ。

Aさん、今は胸が張り裂けそうなくらい辛く苦しい日々だと思いますが、いつか必ず時が癒してくれますよ。
姿はなくなってしまいましたが、純くんはいつも空の上からAさんを見守ってくれています。

Aさん、純くんを幸せにしていただき有難うございました。
保護活動をしていると可哀想な犬にたくさん出会いますので、可愛がられ幸せに暮らしている犬の事を知ると嬉しくなるんです。
どうぞお体を大切にお過ごし下さいね。』


Aさんのお気持ちが少しでも楽になりますように……☆

4月6日 代表*福澤