ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

野犬の子と幸吉とななちゃん

お蔭さまでこれまでに244匹の犬を譲渡しましたが
そのうちの約半数が野犬の子で
全体数の2割が人に馴れていない犬でした

生まれた時から人の身近にいた子は簡単に触ることができますが
人に触れたことがない野犬の子やいじめられた子は
「触られる、捕まる」という行為が恐怖で

自然の中で生きる野犬の子の場合
他の動物に捕まるということは死を意味し
生後1ヶ月の子犬でも歯をむき出し激しく抵抗します

世の中には犬の飼い方やしつけ本の類いがたくさん出回っていますが
それは全て飼い犬のもので野犬の子をどのようにケアしたらよいのか
活動を始めた頃は試行錯誤の日々でした

今は子犬教育係のアケモリ兄弟と一緒にケアをし
譲渡できるようにしてから飼い主さんを探していますが
1匹1匹の子に時間がかかります

3日、根室保健所から保護した幸吉は飼い主が持ち込んだ犬ですが
最近咬むようになったそうで
私が咬まれた時は唸りもせずいきなり手を攻撃してきたので
人の手にかなり嫌な思い出があるのでしょう

先に攻撃することで自分の身を守るようになってしまった幸吉

よほど酷い目にあったのでは……と幸吉が可哀想に思いますが
「人の手は優しい、撫でられると気持ちがいい♪」と
幸吉が思えるようになればいいなと願っています

譲渡対象外で殺処分される予定だった幸吉の命を繋ぐ出会いをした犬会員ななさんが
根室から車で1時間かけて幸吉のために通ってくれています

以前、ななさんが飼っていた子に幸吉が似ているそうで
空の上のななちゃんがご縁を繋いでくれたのかな?

ななちゃん、ありがとう!


7月11日 代表*福澤