ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

幸吉がまた・・・

6日、動物ふれあい祭りが終わった後
犬会員ななさんとメンバー石川さん、石川さんの友人Kさんが幸吉の散歩に行ってくれました

しばらく歩いた途中でKさんが握った手を幸吉の口元に差し出すと
クンクン匂いを嗅いで挨拶をしてくれたので頭を撫でたそうです

その時は大丈夫だったのですが
Kさんが手を幸吉の首の方に持っていくと
いきなり咬みついたと連絡を受け駆けつけました

すぐに根室市立病院に連絡して付き添って行き
Kさんの手を治療をしてもらいました

幸い傷が浅く大事に至りませんでしたが
電話が来た時は一瞬で血の気が引きました
もし傷が深かったら……

Kさんの治療が終わった後で
遅い晩ごはんを四人で頂きながら今回のことを話し合いました

人を咬み譲渡対象外の犬として殺処分される予定だった幸吉は
別の用事で根室保健所に行ったななさんと出会い救われました

幸吉を保健所から保護した日に私も酷く手を咬まれ
それを傍で見ていたななさん

目の前で二人の人間が幸吉に咬まれ
ななさんは自分の責任のように感じていました

以前ななさんが飼っていた子にそっくりな幸吉

幸吉を誰よりも想い可愛がっているななさんが
「もし自分を咬んだらこれ以上の人を傷つけたくないので
自分が幸吉を保健所に連れて行きその荷を背負う」と言いました

Kさんも石川さんもびっくりした様子でしたが
「自分の不注意で咬まれてしまいすみません
もっと色々と学んで接していきたいです」

「犬に対する心構えが甘かったです
もっと時間をかけて取り組んでいきましょう」と言ってくれました

保護活動をしている者から「保健所」と言う言葉が出て不信に思うかもしれませんが
私はななさんの言葉を聞いた時
そこまで真剣に幸吉の事を思い責任を持ってくれていると有り難く思いました

もし、幸吉がしおんの関係者ではない人を咬み大怪我を負わせてしまったら
助ける事が出来なかったかもしれません

縁あって出逢った犬たち
しおんの保護犬はみんな私の子です
飼い主さんが決まるまでの仮親ですが
いつも幸せを願っています

そして幸吉は何か大切なことを伝えるために
私たちの前に表れたと思っています

幸吉が食べている時に預かりメンバーYさんやななさん
私が触っても大丈夫で触られるのが嬉しくて仕方のない幸吉ですが
他の人と接する時はより一層注意をし
もっとゆっくりと時間をかけてケアをしていくことにしました

どうぞこれからも幸吉を温かく見守って下さり
幸吉の幸せを願って頂きますように宜しくお願いいたします!


9月9日 代表*福澤