ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

釧路新聞『巷論』に

釧路新聞に依頼されコラムを書いております
今回はしおんの会を作るきっかけとなったわが家の星子の姉妹ハナの事を書きましたので掲載致します


3月19日に天へ旅立ったハナの飼い主Nさんが、ハナに頂いた香典を当会の活動にと送って下さいました。

毎日散歩に行く公園には、ハナに会うのを楽しみにしている人達が集い、その方々から香典を頂いたそうですが、皆さん年金暮らしの独居老人で、つましい生活の中からハナのためにお金を出し合って下さったとの事です。

ハナはわが家の星子(ほしこ)の姉妹で、14年前の2月、雪の中に捨てられていました。凍死寸前で他のきょうだい達は意識がありませんでしたが、私が近づくと助けを求めるように袋の中で必死で鳴いていたのがハナでした。

しおんの会の活動を始める前の事で、7匹の子犬の飼い主さんが中々見つからず大変でしたが、今は亡き愛犬アインシュタインと涙岬で散歩をしていた時に、優しくお声をかけて下さった犬好きのNさんご夫婦を思い出しました。

子犬の飼い主さんになってほしいと手紙でNさんにお願いしたところ、すぐに引き取りたいとの連絡を頂き、ハナは大阪へ旅立って行きました。

ハナとのご縁でお盆やお正月には里帰りに来て下さり、Nさんご夫婦を「お兄さん、お姉さん」と呼び親戚のようなお付き合いをさせて頂いています。

「ハナと過ごした時間がこれまでの人生で一番幸せでした。ハナは天使、人生で最高の贈り物です。ハナを授けてくれて有り難うございます。」と、今も涙ながらに話すお姉さんの悲しみが一日も早く癒えるように祈るばかりです。

ハナたちを拾ってから4年後にしおんの会を作り、犬の保護活動を始めて10年が立ちましたが、たくさんの人達に支えられ今日までこれました事を改めて感謝しております。

「はなちゃん」と書き添えた文字を撫でてから香典袋を開封すると、中には二万五千円が入っていました。

先日、参議院選挙がありましたが、このお金の重みが分かる政治家は日本に何人居るのかな?と、ふと思ってしまいました。


記7月21日 代表*福澤


写真上からハナ、星子