ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

ある熊の最期

自然がとても豊かな浜中町には
色々な野生動物が生息しています

近年 熊の目撃情報が多く
町内あちこちに写真の看板が立ち
民家近くにも熊が出没しています

一昨日 十字路で一時停止していると
右方向から黒いジープが走ってきました

その車はハンターの車ですが
通り過ぎた時
愕然としました

車の後ろに死んだ熊が
首吊り状態でぶら下がっていたのです

死んでしまった熊は
もう何も分からないかもしれませんが
あまりにも惨く哀れな姿に
手を合わせました

車は市街地の方に向かって走って行きましたが
子どもが目にしたら
どんな風に思うだろうと胸が痛みました

昨年3月5日
私の愛犬ユウヒが
鹿猟のハンターに撃たれ
命を落としました

ベテランのハンターによると
弾の痕跡から至近距離で
撃ったのではとのことですが

警察の調査でも
撃ったハンターが誰なのか
今も分かりません

むごい姿でユウヒを失った
悲しみと苦しみ

日々募る絶望感と虚脱感で
しおんの会の活動を続ける
気力も失いかけましたが

当時アケボノ&モリオ兄弟
5匹の子犬を家で保護していて
子犬たちの世話がありました

ユウヒを火葬するまでの一週間

ユウヒと一緒に過ごし
色々と語りかけ
ユウヒとの日々を思い出しました

いじめられていたのか
保護した時のユウヒは
首輪をつけるのに2ヶ月

リードで散歩ができるようになるまで
更に6ヶ月かかり
どうしたら馴れるのか
毎日悩みましたが

ユウヒがわが家の子になり
いつしか保護活動の
手伝いをしてくれるようになりました

ユウヒが居ない辛さに堪えかね
何度も活動を止めたいと思いましたが

優しかったユウヒは
自分と同じような境遇の
行き場のない犬たちの命を救うことが

ユウヒの望みではと思いました

鹿猟の銃声が響くたびに
今も体が凍りつき
ユウヒを失った時の恐怖心が蘇りますが

ユウヒは私の中で生き続け
支えてくれています

ユウヒから学んだ大切なことは
それぞれの犬には
それぞれの時間があり

一週間や二週間で
馴れないからと諦めず

何ヶ月何年かかっても
信じてあげること

ただひたすら信じていれば
犬は必ず応えてくれること

ユウヒ…ありがとう!


代表*福澤