ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

伐採音でクマ覚醒か

1月26日、近隣の標茶町林業作業中の男性が
ヒグマに襲われ死亡するという痛ましい事故が発生し
お亡くなりなった方やご家族に心からお悔やみ申し上げます

山林で同僚5人と枝打ち作業をしていたところに
突然クマが出没し同僚は逃げて無事でしたが
付近でクマの巣穴が見つかったそうです

近年クマに襲われて死亡、負傷する事故が増えていますが
多くは山菜採りやキノコ狩りで山に入る春や秋に発生していて
今回の事故はヒグマが冬眠するとされる時期に起きました

以前林業の仕事をしている知人から聞いたことがありますが
冬でも雪の上にクマの足跡を見たことがあるそうで
冬眠しないクマもいるようです

今回の現場付近では最近
狩猟で仕留められたとみられるエゾシカの死骸が
違法に放置されていたことも分かりました

釧路市の獣医師斉藤さんは今月2日
現場から数キロの林道沿いに5頭ほどのシカの残骸を見つけたそうで

死骸の放置は冬眠しないクマを増やす恐れがあり
「回収徹底と取り締まり強化は急務だ」と訴えていますが
シカの残骸のような食物があれば冬でもうろつくクマが増えると思います

私も今までに二度クマを目撃したことがありますが
一度は牧草地に放置されたシカの残骸を
たくさんのカラスと一緒にあさるクマの姿でした

最近も近くの牧草地わきに
オジロワシやカラスがたくさん群がっていましたが
2頭のシカの残骸があると農家さんが話していて
そういう所にもクマが現れるかもしれません

仕留めたシカは回収する規則になっていますが
中には撃ちっぱなしのハンターや
連れてきた犬を置き去りにするハンターも居るそうで
以前からハンターのマナーが問われています

増えすぎてしまったシカが木や牧草地の草を食べ
林業や農業などに甚大な被害をもたらし
駆除するために狩猟が許可されていますが

斉藤さんが訴えているように
残骸の徹底回収をふくめ
狩猟規制の強化を急ぎ実行してほしいと思います