ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

一生と元天春

牧草地でカラスに襲われていたところを危機一髪で農家さんに救出してもらった一生(会名いっせい)

私たちを見た時は怖がりプルプル震えていましたが抵抗することなく抱っこができすぐに馴れてしっぽを振りました

一生は生後1ヶ月くらいの野犬の子だと思いますが活動を始めて10年間
野犬の子と関わってきて実感しているのは生後2ヶ月が境目だということです

何が生後2ヶ月かというと野犬の子の場合、生後2ヶ月前に保護できた子は威嚇をしていても比較的ならしやすいですが
生後2ヶ月以上になると人に馴らすのは容易ではありません

みな良い飼い主さんの元に旅立ちましたが野犬の子トリオとしてたくさんの皆さまに応援して頂いた元真&天助&春吉の場合

みな生後3ヶ月くらいで保護しましたが元真は人に馴れるまで5ヶ月近くかかり
天助は威嚇や抵抗が2ヶ月くらい続いて触ることができず
春吉は飼い主さんのご理解を頂き譲渡しましたが当会で4ヶ月過ごした間
犬同士ではしっぽを振って遊んでいましたが人には最後までしっぽを振りませんでした

当会の犬スタッフ、子犬教育係のアケモリ兄弟や他の犬たちと一緒に過ごすことで
保護した野犬の子たちは犬社会のルールを学び人に馴れていきますが
人間だけのケアでは元天春などはもっと時間がかかったと思います

当会が活動する浜中町では野犬が牛を襲う事もあり
野犬は有害獣として駆除の対象になっていて町に依頼されたハンターにより銃で撃たれ命を落とした犬が多くいます

野犬の子がそのまま成長し野生化して野犬にならないよう
1匹でも多くの子を助けたいと願い活動をしていますが
農家さんに命を救われた一生が野犬にならずに良かったと思っております

写真1枚目…一生
写真2枚目から順に保護した時の元真、天助、春吉
写真5枚目から順に譲渡前の元真、天助、春吉