ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

ユウヒと星子

「2匹目の子を子犬から迎えたいと思っているのですが
今居る子がわがままで仲良くできるかどうか迷っています」との相談を受けました

「1日や2日、1週間くらい一緒に居ただけでは分かりません
時間はかかってもお互いを受け入れるようになりますよ

わがままな子がお兄ちゃんやお姉ちゃんになりますから
ぜひ迎えてあげて下さい」とお答えしました

6年前、わが家の星子は半年かかってユウヒを受け入れました

ユウヒは保護した子で後にわが家の子になりましたが
くつろいでいる星子の隣にユウヒが行って座ると
星子はすぐに立ち上がり場所を変えました

星子のことが好きなユウヒは
嫌がられても星子の側に行きましたが
そのたびに星子は黙って場所を変え……

ユウヒがわが家に来て半年後に去勢手術をし
具合悪そうにうずくまっていると
あれほどユウヒを嫌がっていた星子が
ユウヒの隣に行き体をぴったりと付け一緒に寝たのです

この時から2匹はとても仲が良く
他の犬に星子が咬まれた時
「だいじょうぶ?」と星子を気づかうように
寄り添いながら歩いていたユウヒの後ろ姿が忘れられません

そんな優しかったユウヒは2年前の冬に
鹿猟のハンターに撃たれ命を落としました

誤射かどうか分かりませんが
ベテランのハンターが言うには
至近距離で撃ったのではないかとのことです

なぜユウヒが撃たれたのか?
撃ったハンターも真相も分かりませんが
今も時おり身を切られるほどの無念さに襲われる日があります

一時は保護活動を続ける気力が失せた時もありましたが
虐められていたであろうユウヒが望むことは
自分と同じ境遇の子たちを助けてほしいと願っているのではと思いました

ユウヒやアインシュタイン
亡くなった子たちに見守られ
感謝しながら活動を続けています


7月23日 代表*福澤


写真上〜ユウヒ、星子