シュン「ゴンおじさんはいつものんびりしてるね」
ゴン「こうして風に吹かれているのが好きなんだ」
シュン「アケモリ兄ちゃんやおじさんも、ぼくと同じ野犬の子だったってほんとう?」
ゴン「ほんとうさ。おじさんは農家のD型ハウスの中で生まれたんだ」
シュン「どうやってここに来たの?」
ゴン「4年前の冬の夜に代表が張り込みをして、その後でまもなく捕まったんだ」
シュン「そうなんだ」
ゴン「捕まった時は恐くて恐くて、何をされるか分からないから大暴れしたもんさ」
シュン「ぼくもすごくこわかったぁ〜。暴れないけどね」
ゴン「飼い主のおじさんや近所の人は、この犬は馴れないと思ったそうだよ」
シュン「それでどうしたの?」
ゴン「代表が自分の家に連れて行って一晩中そばに居たのだけど、おじさんと同じ仲間が抱っこされて嬉しそうにしているのを見て、あれっ?て思ったのさ」
シュン「ぼくもそう!みんな嬉しそうにしているから、あれっ?て思ったの。
おじさん、良かったね!」
ゴン「シュンも元気で幸せに暮らすんだよ!」
シュン「うん!ありがとう、ゴンおじさん!」