ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

霧多布湿原トラストの会報に

霧多布湿原保全活動をしている認定NPO法人霧多布ナショナルトラストの会報に依頼され
浜中町に自生する植物についてエッセイを書いています


これから山菜シーズンを迎える浜中町
今回はタラノキのことを書かせて頂きました


『写真はお彼岸の頃に撮ったタラノキ(タランボ)です。
あと1か月余りもすれば、羽を折り畳んだようなコロンとした新芽がつきますね。
食いしん坊な私は、原稿を書き始めた途端に、春の香をいっぱい含んだタラの芽の天ぷらが浮かんできました。

「山菜の王様」と称されるタラノキは、良質のタンパク質、脂質、ビタミン類を豊富に含み栄養価が高く、「山のバター」とも言われています。

日本では古くから民間薬として利用されてきた歴史がありました。
根皮を乾燥させて煎じたり、生葉を熱湯で浸出したりして飲用しますが、胃腸病や胃がん、糖尿病に効果があるとされています。

タラノキは日当たりを好む木で、鳥などが運んだ種によって、伐採した跡地にいち早く根付きます。
成長が早く繁殖力も強いタラノキですが、1番目の芽を摘んだ後に出る2番目、3番目の芽まで取ると、枯れてしまいますので気をつけて下さい。

芽に手が届くほどのタラノキは刺だらけですが、3、4mと大きくなるにつれて、刺は次第になくなっていきます。
これは木が小さい時は、鹿や野うささぎなどの動物に、葉を食べられないようにしている、と考えられています。

他の刺がある樹木でも同じような傾向が見られるそうで、植物は身を守るために防御をしていますが、人間と違い攻撃をしないのが植物の優しいところだと思います。』


4月11日 代表*福澤


写真2枚目…ふきのとうや福寿草も咲きだしました
写真3、4枚目…保護犬 幸吉「オレは山菜より肉の方がいいな!匂いだけでも思い出すかぁ、ウ〜ンしあわせ🍀」