ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

霧多布湿原トラストの会報に

連日氷点下20℃近く冷え込む日が続いていますが夕暮れ時の空の色合いに毎日感動している代表*福澤です

霧多布湿原保全活動をしている認定NPO法人霧多布ナショナルトラストの会報に依頼され浜中町に自生する植物についてエッセイを書いています

今月はツルウメモドキをテーマに書きましたので紹介いたします


『オレンジ色の実が鮮やかなツルウメモドキは、他の木に絡みつきながら成長します。
花言葉は「大器晩成」、秋が深まるにつれて美しく色づく実をイメージしたのでしょう。

樹皮の繊維は強く丈夫なので、昔は薪を縛るのに用いたそうです。漢方では「南蛇藤」という名で、筋肉痛や風邪薬などに使われています。
リースや生け花の材料にも使われていますが、近年では減っているとの事です。

お花の仕事を始めた頃、「自然の材料でリースを作ってほしい」と頼まれました。その頃は母も元気で、山に花を見に行くなど、自然の中を歩く時は一緒に出かけました。

「いい物を作ってやろう」と思った私は、自然の物を夢中で集め、ふと顔を上げると母が手を合わせています。
「母さん、何しているの?」「山の神様に娘がリースを作るので、山の物を分けて下さいとお願いしていたんだよ」

何かで頭を打たれたような気がしました。
あさるように材料を集めていた自分が恥ずかしくなり、このような気持ちでは良い物は作れないと感じ、それからは自然の物を頂く時は、「分けて下さい。有り難うございます」と心の中で唱え、必要以上に採らない事にしています。

「自然は永遠の教師なり」と、画家シャガールが言いましたが、自然や花に向かう時の大切な心、感謝を母の姿に教えてもらいました。』


写真上〜1月29日に保護したあやめ、雪野(ゆきの)