ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

リオンとの日々

17日バース&ディの捕獲をする時に
外に逃げてしまい姿が見えなくなったディを
草の茂みの中から見つけてくれたリオン

茂みの中から鳴き声はしてもディの姿は見えなかったので
リオンが居なければ見つけることは出来なかったでしょう

リオンも野犬の子で
4年前の春に保護し生後3ヶ月位の時にわが家に来ましたが
初めて触れた人に叩かれ普通に触れるようになるまで1年位かかりました

手からおやつは貰うのですが
触ろうとするとサッと逃げ唸ったり噛もうとします

30センチのリードを首輪に付けて
おやつでおびき寄せてはリードをつかんで掴まえていました

触ろうとすると威嚇をするリオンですが
食べ物を口の中から取りあげても怒りません

叩かれたことがトラウマになり
「触られる」という行為が嫌なだけなのです

しつけ本には犬を服従させるために
あお向けにして抑えたりマズルコントロールの方法がありましたが
人馴れしていない野犬の子にそれをしたら
ただの恐怖でしかありません

どうしたら触られるようになるのか
悩み迷い試行錯誤の日々でした

そして少しでも触れるようにと考えたのが
袖口の広い服を着ておやつを持った手を服の中に隠し
リオンが袖の中に顔を入れておやつを食べる時に
首をさらっと触ることから始めました

リードをつかんで掴まえる度に
「リオンのネクタイ、カッコいいねぇ〜!
リオンはいい子だねぇ〜!」とすばやく胸に触り……

いつまで立っても
「おまえなんか信用できない」と
言っているようなリオンのまなざし

リオンはいつか馴れてくれるのだろうか……と
心配と不安の毎日を送っていました

つづく