飼い主になって下さるYさんを見た時
ガタガタ震えてたバースとディ
昨年11月に生後2ヶ月くらいで捕獲保護した野犬の子ですが
自然の中で生きなければならない子犬にとって
他の動物に捕まるということは死を意味します
バースとディは建設会社の倉庫に居たところを捕獲しましたが
野犬の子は外敵に知られないように身を潜めているため
側に居てもある程度大きくなるまで気づかないことがあります
野性のいきものはすべてそうだと思いますが
警戒心が強くなければ生き延びることはできません
警戒心=本能なのです
野犬の子にとって人は危険で恐怖そのものです
それまで人と触れたことがないので
「触られる」という行為も恐怖に感じます
そういう子たちと接する場合は
何よりも恐怖心を取り除き信頼を得ることが大切で
威嚇し抵抗するからと抑えつけてしまうと逆効果になってしまい
いつまで立っても馴れてくれません
「人は優しいよ、安心していいよ」ということが分かれば
無理して触ろうとしなくても
子犬の方から寄って来てくれますが
人だけで接していては人馴れさせるためにとても時間がかかってしまいます
やはり犬は犬どうし……元野犬の子で今は私の子になった
アケボノとモリオ兄弟が子犬に犬社会のルールを教え
私が要した半分の時間で人馴れしていない子犬を馴らしてくれています
今はすっかり甘えん坊になったアケボノも
保護して2週間くらいで触れるようになりましたが
体を固くしたまま我慢して触らせるという感じでした
名前を呼んでも寄って来ませんでしたが
10ヶ月くらいかかって自分から
しっぽを振って喜んで来るようになりました
もし1ヶ月、2ヶ月立ってもなつかないと悩んでいる飼い主さんが居ましたら
1年、2年という単位でわんちゃんと向き合ってあげて下さい
とても長く感じるかもしれませんが
「大丈夫、ゆっくりでいいよ」と声をかけてあげていれば
いつの間にかわんちゃんとの距離が縮み
以前よりは良い関係になっていると思います
犬には飼い主さんが思っている以上の可能性がたくさんありますU^ェ^U
そして、悩んで手がかかった子ほど
飼い主さん思いのとても忠実な子になってくれます
3月16日 代表*福澤