14年前の今日、星子と出逢いました
その日は頬が切れるのではないか思うくらいしばれた夕方で
近くには民家も何もない初めて訪れた農道を今は亡きアインシュタインと散歩をしました
突然アインシュタインが吠え雪の中に埋まるように米袋が捨ててありました
近くに行くと中からミャーミャーという鳴き声が……
(猫だ!どうしよう、猫は育てたことがない)
袋の中で鳴いている子たちに「ごめんね」と言ってその場を後にしましたが
鳴き声が耳から離れずここで見捨てたら私は一生後悔するだろうと思い来た道を引き返しました
袋を開けてみると中には猫ではなく7匹の赤ちゃん犬が入っていて
2匹は鳴いていましたが後の5匹は全然動かず意識がありません
急いで家に連れ帰り体を温めたり口に息を吹き付けてあげると
他のきょうだい達はみな次々と生き返りましたが星子はいつまで立っても動かないままでした
30分くらい立ち諦めかけた時に星子の小さな足がゆっくりと動き出し……「生き返った!」
手のひらにのるほどの小さな体で一生懸命に生きようとしている命に心から感動しました
小さな時からいつも私を見つめている星子
星子が生後2ヶ月くらいの時だったと思います
ソファに座る私の横で体を伸ばし安心しきった様子で眠る星子がとても愛しくて
「私の知らない所でこんなに可愛い犬たちが捨てられ死んでいる、可哀想に死んでゆく犬たちを何とかしてあげたい」と思いましたが
「保護活動を始めたら悲しい犬にたくさん会うことになる
私には堪えられるだろうか……」と思うと
勇気のない私はなかなか踏み出せず悩んで迷い続け
それから4年後にやっとしおんの会を立ち上げました
星子はいつも私の傍に居て小さな体で保護犬たちをまとめ
しおんの会も星子と共に歩み10年になりました
最近はだいぶ耳が遠くなりかつての俊敏さは衰えてしまいましたが
まだまだ元気で私を見つめ続けています
星子、リオン、星野、シロ、保護犬リラ
家に居る犬たちはみな生まれた日が分からないから家に来た日が誕生日です
星子、おめでとう!いつもありがとうね!
2月6日 代表*福澤