ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

釧路新聞『巷論』に

釧路新聞に依頼されコラムを書いています
今回は母と犬たちのことを記しました


『2月15日の夜、母の鼻血が止まらなくなり、救急車で釧路の病院に搬送されそのまま入院となりました。

鼻の太い血管が切れたのが原因との事ですが、大量の出血をしたため貧血がひどく、輸血などの治療をし21日に退院しました。

入院している間あまり物が食べれず、すっかりやせ衰えてしまった母の目は虚ろで、何かを尋ねても頷くのがやっとでした。

3年前から歩けなくなった母を自宅で介護していますが、ベットから起きたりご飯を食べることは自分で出来ていました。

ですが1週間の入院で筋力がすっかり弱り、座ると頭が後ろに倒れてしまいクッションなどで支えなければなりませんでした。

帰りの車の後部座席で眠っている母の顔は血の気が無くまるで死人のようです。
このまま寝たきりになってしまったらどうしようと不安がよぎり、家までの1時間半の道のりがとても長く感じました。

家に着き居間のソファーに座った母を5匹の犬たちが歓迎したその途端、母の目に力がこもり頭をシャンと立て、みるみるうちに顔色が良くなったのです。

これまで何度も人に良い影響を与える犬の力を目の当たりにしてきましたが、一瞬のうちに生気がみなぎった母の姿にびっくりしました。
母がいない間は犬たちも寂しそうで、家に母が居るだけで安心しているようです。

母が歩けなくなった後、できる事はなるべく自分でしてもらうようにしていましたが、今思うと無理させた時もあったと申し訳なく思い
「母さん、厳しくしてごめんね」と言うと、泣きながら首を横に振り「ありがとう」と言ってくれました。

「犬たちのために頑張って生きようと思っているけど、あの時はもう駄目かと思った」と話す90才の母。
最近は自分でまたご飯が食べれるようになり、 犬たちに囲まれた母の一日はゆっくりと過ぎています。


記3月29日 代表*福澤


写真…あれ?オットセイ?!
いえいえわが家のリオンです(笑)