ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

きっかけは星子

14年前の息も凍る冬の日 雪の中から星子(ほしこ)を拾いました

固く口が縛られた米袋の中に赤ちゃん犬が7匹
1匹だけミャアミャア鳴いていましたが他の子たちは動きません

急いで家へ連れて帰り温めるとモゾモゾモゾ……体の大きい子から動き始めましたが
手のひらほどの星子は動きませんでした

もう駄目かな?と思ったそのとき ゆっくり足が動きみんな生き返りました

ミルクを飲む時いつもむせて一番手がかかった星子
私を目で追い側を離れなくなりました

私の横で安心しきったように眠る星子を見ていたとき
「私の知らないところで犬たちが捨てられ可哀想に死んでいる
こんなに可愛い犬が……哀れに死んで行く犬たちを助けたい
でも活動を始めたら可哀想な犬たちにたくさん会うことになるだろう 私には耐えられるだろうか……」

勇気のない私は4年間悩みました
月に1度だけ行く仕事先で仕事を終えて外に出たとき
檻の中に真っ黒い子犬が3匹
私を見てしっぽを振りました

「待って下さい。この犬たちを私が連れて行ってもいいですか?」
くま子、くま太郎、くま五郎は友だちや獣医さんのお蔭で飼い主さんが見つかりました

「私が悩んでいる間にも犬たちが死んでいる
もう悩んでいる暇はない」

勇気もない、やり方も分からない、お金もない、パソコンもできない……無い無い尽くしの私に唯一あるのは念い(おもい)だけ……

しおんの会を作って今日で丸10年になりました
たくさんの皆さまや心を共にしてくれるメンバー、犬たちに助けられ今日があると感謝しております

北海道の東の小さな町の小さなしおんの会ですが
どうぞ、これからも宜しくお願いいたします!

犬たちと共にたくさんの人が幸せになりますように……☆


8月6日 代表*福澤