ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

フデリンドウのお話

仕事でフラワーアレンジメント教室をしておりますが
認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストに依頼され毎月発行の会報に町内に自生する花の事を書いています


『牧草地の脇道を歩いているとブルーの色が飛び込んできました。フデリンドウの花です。草丈が3センチくらい、花径が1センチほどの小さな花ですが、ブルーの星を散りばめたようです。

蕾の形が筆に似ていることが名前の由来ですが、リンドウの仲間は曇りや雨の日は花を閉じているそうで、雨水から花粉の劣化を防ぐためと考えられています。

茶内に引っ越してきて、初めてフデリンドウと出逢った時は感動しました。
誰にも気づかれないような場所で咲いていた小さな小さなフデリンドウに、「こんなところで咲いていたの!」と思わず声をかけてしまいました。

誰に見られなくても季節が巡ってくれば咲く花たちを思うと、流行や思想、それまでは常識と言われた事まで簡単に変わり、流されてしまう人間界がだんだん狭くなってきているような気がしました。

5月というのに気温が30℃と道央では真夏日が続き、浜中町でも暑い日が数日続きました。
いきなり気温が上がり、木や花たちはどう感じているのでしょう?

「早く緑を繁らせ花を咲かせなきゃ!」と焦っているのではと思ってしまいますが、私の心配をよそに自然の生きものたちは、「私たちは自然の流れに合わせて精一杯生きるだけ……」と答えるような気がしました。


5月23日記 代表*福澤


写真2、3枚目…右目が茶色、左目がブルーの保護犬 天助(てんすけ)
写真4、5枚目…両目がブルーの保護犬 元真(がんま)