ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

霧多布湿原トラストの会報に

湿原の保全活動をしている認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストが毎月発行の会報に依頼され浜中町に自生する植物の事を寄稿しています

今回はどこにでもあるナズナの事を書かせて頂きました(^-^)


『赤ちゃんの爪ほどの可愛らしく白い花が咲くナズナは、日本中どこにでも生えています。
名前の由来の一つは、撫でたいほど可愛い菜、「撫菜」(なでな)が変化したものと言われています。

風に揺れた時の音から「ペンペン草」とも呼ばれていますが、もう一つかわいそうな別名「貧乏草」は、貧乏で肥料をやることができない痩せた畑でも生える草との事です。

ナズナ春の七草の一つで、1月7日には七草セットを買ってお粥を作ります。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ(大根)の中で、私が子どもの頃、あるのは大根だけでしたが、芋などを代用して母が七草粥を作ってくれました。

ひな祭りや七夕など日本の伝統行事を大切にしていた母は、忙しく貧乏な中でも、あるもので工夫して作り、私たち兄弟を育ててくれた事は、フラワーアレンジという私の仕事に生かされています。

お金を出せば何でも手に入り、ボタン1つで仕事をこなす電化製品や機械が揃い便利になった分、時間にも余裕ができる筈ですが、世の中はますますせわしくなるばかり……。

「忙しい」という字は心を亡くすと書きますが、私自身も忙しい時は目の前や足元しか見ていない時があり、そのような時は、空を見上げ大きく息をして景色を見渡しながら歩くと、視界が広がり心がほぐれてきます。

どんなに忙しくても、道端の小さな花を愛でる心を失わずにいたいと思うこの頃です。』


写真2枚目…甘えん坊の保護犬ラッキー


8月22日 代表*福澤