ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

最後まで幸吉を想って逝ったAさん

亡くなる前日も幸吉のことを想い病床からメンバーYさんに連絡を下さったAさん

愛知県在住のAさんはYさんの20年来の友人で犬たちに会うのを楽しみに毎年のように訪れていたそうです

体が良くなったらまた行きたいと話していたそうですが
5月に病気が発覚してから僅か2か月の命でした

人を咬んだと飼い主が根室保健所に持ち込んだ幸吉はすぐに殺処分が決まっていましたが
別の用事で保健所に行った犬会員ななさんと出会い2年前の7月に当会で保護しました

そんな幸吉もAさんには短い間で体を触らせてくれるようになり一緒に散歩もしていましたが
撫でた箇所が痛かったようでAさんを咬んでしまいました

その時Aさんは「幸吉が悪いんじゃない。私が悪かったんだ」と言ってくれたそうです

犬好きな人でも咬まれるとその時の恐怖がよぎり咬まれた犬には近づきたくないものですが
Aさんはその後も変わらず幸吉を可愛がって下さいました

そして今年5月、幸吉と運命の出会いをしたななさんが飼い主さんになって下さり
YさんやKaoriさんにも可愛がられ幸吉は今とても幸せに暮らしています

「野犬の子や犬の命を救っているYちゃんは、すごい活動をしているんだよ!いつか必ず報われる日がくる!」
と病気が分かってからもAさんはYさんを励ましてくれたそうです

私はAさんにお会いした事はありませんがYさんからいつもお話を聞いてましたので
以前からの知り合いのように感じています

Aさん、また犬たちに会いたかったと思います
まだまだ生きたかったと思います

心ない人の勝手な都合で命を絶たれた子たちも
もっともっと生きたかったと思います

7月10日の夜に容態が急変しそのまま逝ってしまったAさん
「命」のことを「生かされている」ということを改めて考えています

Aさん、犬たちをたくさん可愛がって下さり有り難うございました!
Aさんの魂が安らかでありますように……☆



7月16日 代表*福澤


写真1枚目…ななさんの車に勝手に乗り込みご満悦の幸吉
写真2枚目…Kaoriさんにブラシをかけてもらいうっとり💕
写真3枚目…保健所収容時の幸吉