大阪にいた女の子のお話です
お母さんと一緒に買い物に出かけた女の子は迷子になってしまいました
いくら探してもお母さんの姿が見えません
周りは知らない人ばかり……女の子はその場に立ち尽くし泣いてしまいました
「どうした、どうした」「迷子や」「名前は……？」
大人たちが寄ってきて女の子に声をかけてくれてお母さんも見つかりました
ある日、女の子は車の中から悲しそうに鳴いている犬を見ました
「迷子の犬かな？」
女の子が迷子になった時のようにたくさんの大人がいましたが誰も犬の事は気にせず通りすぎて行ってしまいます
「あの犬は困っているみたいなのに、どうして誰も助けてあげないのだろう？」
それから何十年も過ぎて大人になった女の子は北海道の小さな町に住んでいます
捨て犬や迷い犬、野犬の子を保護して飼い主さんを見つける活動をしている人と出会いお手伝をしていましたが仕事が忙しくなかなか思うように出来ずにいました
今年7月にとても親しく大好きだった友達が突然の病で亡くなってしまいました
明るく元気でいつも励ましてくれた友達
「Ｙちゃんは命を助けるすごい事をしているんだよ！」
そして、「私は何もしてこなかった……」と亡くなる前にぽつりと言ったそうです
子どもの頃、車の中から見た悲しそうに鳴いていた犬
その時の記憶がいつも胸の隅にありましたが仕事などで保護活動が思うようにできなかったＹさん
友達が残してくれた最後の言葉にＹさんは思ったそうです
「困っている犬を助けてあげられる大人になりたいと私は思っていた
これからは自分の本当にしたい事をしよう」
笑吉、まつり、テレサ親子に野犬の子6匹と犬会員ななさんの愛犬幸吉
たくさんの保護犬たちの世話をしいつも温かな心で活動を支えてくれるＹさん
ありがとう🍀
写真…Ｙさん愛犬ハッピー
