ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

ピッチが噛んだ被害者ご夫婦にお話を伺いました

先月11日、柴犬を散歩中の女性を噛んでしまい処分を責められ21日に当会で保護したピッチ

ピッチは6年前の子犬の時に当会が譲渡した子ですが処分を求める柴犬の飼い主さんが役場職員とお聞きしピッチが家に帰れるように救済を願うお手紙を町長さん宛に差し上げたところ
私が間に入ってお話を伺ってはと提案・お計らいをして頂き12 日に副代表と一緒に被害に合われた女性とご主人にお会いし今回の一連のことを確認してきました

事故は奥様と柴犬が散歩中にリ−ドを付けていなかったピッチと遭遇し噛まれてしまったという事です 

怪我を負われた奥様が病院を受診し通院治療は終了したそうですが暫くは日常の家事もできない状況が続き家族の負担が増え
噛まれた時の恐怖が脳裏から離れず心的なダメージが続いていると仰っていました

また、柴犬も首を噛まれ首輪が無ければ深刻な事態になっていたかもしれないと獣医師に云われたとのことです

「犬を処分しろ」と柴犬の飼い主さんに言われピッチの飼い主さんも私も「殺処分」と思っていましたが
殺処分という意味ではなく近所という事もありピッチを留めて置いてほしくないという意味での「処分」との事です

被害届も警察に提出しピッチと行動を共にしていたお祖父さん(法律用語では占有者と云うようです)が2度事情聴取を受けた後
始末書を聴取され今後の飼育についての注意がなされたそうです

事故後ピッチの飼い主さんが謝罪に何度か訪問しているとのことですが
奥様と柴犬の治療費(通院に関わる諸費用を含む)の賠償責任に関してはすべての治療が終わった後にと仰っていました

被害に合われた奥様とご主人のお話を真摯に伺う事で少しでも許して頂けたらと願っておりましたが
1ヶ月以上が過ぎた今も肉体的・精神的なダメージが大きいようで再びピッチと一緒に暮らしたいと願う飼い主さんの要望は断固として受け入れられないようです

当会はNPOとして行政と協力し犬の保護活動を行っていますので配慮したつもりで町名を伏せてブログFacebookに記事を掲載しましたが
役場職員として働くご主人には大変なご迷惑をおかけしたとの事で先日お会いした時も謝りましたが改めてこの場を借りてお詫び致します

今回、双方からお話を伺わせて頂き食い違っている点が多々あり整理する必要があると実感しましたが
犬を守る活動をしている者として「その犬のためにどうしてあげる事が一番いいのか」
犬の立場になって進めていきたいと思っております


代表*福澤


被害を受けられた方には、これまで直接お話を聞くことも無く、経過してきたこともあり、お忙しいところを時間を割いて頂きお話を伺いました
今回、結論から言うと、ピッチが元のところ(家族のところ)に戻って飼うという事に被害を受けた飼い主さんからの同意は得られなかった訳ですが、お互い愛犬家であることは紛れもない真実です。
今後のピッチの飼い方や散歩の方法等、見直し、改善を図りながらの今以上の関係修復を考えて行く必要あるかと考えています。 
可哀そうな犬たちを作らないようにと考えます。


5月16日 副代表 黒田