ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

ピッチが家に帰れるようにと

先月11日、柴犬を散歩中の女性を噛んでしまい処分を責められ同月21日に当会で保護したピッチ

5月12日に副代表と一緒に柴犬の飼い主さんご夫婦にお話を伺った後でピッチの飼い主さんにも改めて事故当日の事を聞きました

家を出る時からピッチの首輪を外し首輪も付けずに散歩していたと話す柴犬の飼い主さん
一方ピッチの飼い主さんは首輪は外さず散歩の途中で首輪からリードを離したと言っており他にも相違点が多々ありました

ピッチを連れ帰りまた一緒に暮らす事を願う飼い主さんですが柴犬の飼い主さんは処分(ピッチを他所にやる事)を求めています

また、柴犬の飼い主さんから損害賠償に関する書面が届き治療費の他にピッチに噛まれた日から通院治療を終えた日までの27日間の肉体的・精神的ダメージを受けた慰謝料(金額の記載無し)の請求がなされたそうです

「処分しろ」と怒号されても「自分たちは加害者だから何も言える立場ではない」と話していたピッチの飼い主さんですが
話合いでの解決は難しくこのままでは永久にピッチを手放す事になると悩み弁護士に依頼という苦渋の決断をしたと連絡がありました

噛まれた傷だけではなく心的な苦痛に苛まれた柴犬の飼い主さんには大変申し訳ない思いですがピッチの飼い主さん家族も苦しんでいます

ピッチが女性を噛んだ日から1ヶ月以上立ちましたがその間
仕事にも身が入らず悩んだ息子さん
「自分がピッチを離したせいで……」と後悔の念が消えないおじいちゃんやピッチの帰りを待ちわびて涙するおばあちゃん

両方の家族が傷を負いました

突然、知らない所に連れて来られたピッチも飼い主さんが来るのをひたすら待っていたようで
最初の十日間は散歩に行っても5分もすると私を引っ張り一目散で預かりさんの家に戻っていました

六年間ともに暮らしピッチを弟と呼ぶ息子さん
背中におんぶしたりと子どものように愛情を注いでくれた家族の元に帰りたいとピッチも思っているに違いありません

弁護士に依頼したとピッチの飼い主さんから連絡があった日からあとは弁護士に委ね静かに祈り続けております☆