ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

霧多布湿原トラストの会報へ

「この自然を未来の子どもたちへ」と
湿原の保護と保全、環境教育に取り組み
同じ浜中町内で活動する認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト

3月からトラストが町内に向けて毎月会報を発行するにあたり
町内に自生する植物について原稿を書いてほしいと依頼されました

依頼された時に犬との散歩中に思ったことなど
私が感じたことを好きなように書いてもいいとのことで
思うままに書かせてもらっています

昨日、4月号の会報が届きましたので掲載致します



『自然の花を見るのが好きな私は、30年ほど前から森へ散策に出かけていました。
16年前に犬を飼ってからは、花の時期だけでなく四季を通じて、散歩がてら森へ行くようになり、色々な場所を歩いたものです。

そのうちに人ではありませんが、知り合いもできました。
どこよりも早く咲く福寿草や枝ぶりの美しいとど松、ひときわ花の色が濃い山桜など、「そろそろ咲いたかな?あの木は元気でいたかな?」と、親しい友人を訪ねるように会いに行きました。

ずぼずぼぬかる湿原も冬は凍るので、遠くから眺めていた場所へも行くことができます。
雪についた鹿道を「どこまで続いているのかな?」と、想像を膨らませながら辿るのは楽しく、「あそこまでもう少し歩いてみよう。」と、ついつい時間を忘れて歩いたものでした。

こうして冬ならではの楽しみを見つけてからは、寒くて厳しい冬も苦にならなくなりましたが、2年前の冬から大好きな森へ足を運べなくなってしまいました。
私の愛犬ユウヒが森で命を落としてしまったのです。

今この原稿を書いているのは2月半ばですが、このまま雪が降らなければ、あの陽あたりの斜面に福寿草が顔を出し始めるでしょう。
会いたいけど会えない人に想いが募るように、時々とても寂しい気持ちになります。』


代表*福澤